肱川水系本流/一級河川/水源: 鳥坂峠(愛媛県西予市)/幹川流路延長:103km/流域面積:1,210平方km
大洲観測所
晩秋~冬の早朝、気象条件が揃うと、大洲盆地に発生した霧が川に沿って強風とともに流れ下る「肱川あらし」(大洲市観光情報)という自然現象が見られることで有名。盆地から流れ出す肱川の両岸に山が迫り、川だけが霧の出口となる特徴的な地形による、全国的にも珍しい現象です。
また、古くから水害の多かった肱川には、江戸時代の減災設備「ナゲ」という石積みの遺構があります。これは、洪水の際に水を川の中心部へ戻すための仕組みで、現代でも堤防の保護や生き物のすみかとしての役割を果たしていると言われています。
(肱川あらし展望公園ライブカメラ/大洲市)
肱川──清流の復活を求めて
肱川支流・河辺川に計画中の山鳥坂(やまとさか)ダムを含む肱川水系河川整備計画の問題点や、肱川の水害、水質悪化問題を語る。有友正本編著/野田知祐、楠崎隆教、大野智彦、前田益見ほか著/ISBN:978-4939042522/アットワークス